開業医のための労務トラブル対策 01.悩みの尽きない従業員との
トラブル

愚者は経験に学び、賢人は歴史に学ぶ。開業してから、私の好きになった言葉です。

私は2009年、28才のときにクリニックを開業しました。ネット集患が順調で、患者さまにあまり困ることはありませんでしたが、従業員には大変苦労しました。採用については、失敗の連続だったともいえます。私自身、気質的に喜怒哀楽がある方で、トラブルで悔しさや怒りで眠れなかったこともあります。

愚者は経験に学び、
賢人は歴史に学ぶ

それぞれのの段階で適切な対策をする

世の中、うまくいっている、成功している、繁盛しているクリニックの実例で溢れていますが、採用において失敗した、学びの大きかった実例は不思議と少ないもので、失敗事例を含め公開することにしました。開業から10年、今までに常勤医師20名、常勤看護師20名、常勤医療事務50名ほど雇用してきました。面接した医師は50名以上、医療事務も150名以上になりました。

私は自称、医療×SEOの専門家ではありますが、実は労働問題にも詳しく採用について研究してきました。それだけクリニックでは多くのスタッフを雇用しており、トラブルを経験してきたからです。ケーススタディーとしては、自院のトラブルだけでなく、今まで多くのクリニックをコンサルティングしてきて、より多くの経験をしてきました。

トラブルには目をつむる開業医

多くの開業医とクリニック経営についての相談にのってきましたが、悩み事の深さナンバー1が人事についてです。たいがいの開業医は、日々の診療が忙しいこともあり、「去る者を追わず」と、トラブルを避けるため、できるだけ穏便に済ませようとします。

繁盛していてうまくいっているように見える成功している?クリニックでも、人事では失敗?はしてなくても、トラブルを抱えており、大概は隠していて、外部には漏れてきません。トラブル解決するのは面倒くさいですし、そのことに時間を使うのは精神的にも物理的にももったいないとわかってはいます。

私はそこらへんが変わっているのかもしれませんが、組織のリーダーとして、「迷惑をかけているスタッフへの対応はそれでいいのか」、「残ってくれているスタッフに申し訳ない」など悩んだ末、トラブルを避けることなく、解決に向かうよう努力してきました。原理原則を曲げず、信念を貫くことは、その分、軋轢が生まれ、ときには辞めたスタッフの選任した弁護士から書面が届いたり、労働基準監督署から電話があったりと様々な経験をしてきました。

● 急に辞めてしまう悩みと、
なかなか辞めてくれない悩み

スタッフの悩みには大きく分けて2つあります。急に辞めてしまって、欠員が出ることにより他のスタッフの業務負担が重くなるなどの悩みと、業務遂行能力が低い、他のスタッフとトラブルを起こすなどの不良社員がなかなか辞めてくれない悩みがあります。

不良社員がなかなか辞めてくれないと、他の優良社員が辞めていき、入職したばかりの社員も定着しない状態になります。

● 能力が足りないスタッフ

「受付やレセプト業務の能力が足りない」

明らかに能力がない場合は、トライアル勤務や試用期間中に判断して、退職してもらう必要があります。能力が足りないスタッフがいると、他のスタッフの業務負担が重くなり、患者さまからクレームをもらうことになります。

「やる気がなくて仕事をしない」

やる気が最初からない場合もあれば、最初にやる気があっても徐々にやる気がなくなることもあります。やる気がなくて仕事をしない人と一緒に働いている人もやる気がなくなってくる危険性があります。

● 他のスタッフとうまくいかない

いくら医療事務としての能力が高くても、周りのスタッフとうまくいかない人は採用するべきではありません。面接で最もチェックしているのは、他のスタッフとうまくいくかどうか人柄を見ています。ただ、面接で見抜くことができたら、採用について誰も困りません。

悩んでいる開業医の先生の
お役に立てると信じて

私の不徳のいたすところもあり、とても恥ずかしい内容も含まれていますので、採用についての研究結果したノウハウを公開するか悩みましたが、悩んでいる開業医の先生も多く、公開することが、先生方のためにもなると信じています。

法律の専門家である弁護士や社会保険労務士の先生は、資格をお持ちのため、どうしても当たり障りのない内容になりがちですが、私はリアルなノウハウをお伝えします。私は採用に関しては愚者でした。先生方は、私の失敗を知っていただき、賢者になってください。

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