間違いだらけの病院選び 2.大病院の名医の選び方

大学病院や総合病院などの大病院の名医の選び方を説明していきます。

風邪や高血圧などで大病院にかかる必要はありませんが、癌や心臓病など重大な病気で大病院の名医を探す際には、役立つ知識です。今健康な人でも将来に備えて知っておくべき内容です。

名医を選ぶ3ステップ

名医を選ぶ3ステップ

(1) 病気を知る
(2) 病院を知る
(3) 医師を知る
の3つのステップに分けることができます。

病気をよく知る→病院をリスト化する→医者をリスト化する

ネットなどで病気をよく知り、経験豊富な医師のいる病院をリスト化します。手術などのチームプレーを必要とする病気であれば、医師単位ではなく、病院単位でまずは考えます。同じくらいの規模の病院であっても、特定の科目が強い弱いはありますし、その科目の中でも得意としている病気や治療法も強い弱いがあります。

病院をリスト化したら、各病院のどの医者がいいのかリスト化します。

具体的にどのようにすればよいのか詳しく説明していきます。

病気をよく知るにはどうすればいいか

まずは、パソコンやスマホで大学病院や製薬会社のホームページの病気の説明の箇所を読みます。「病名」や「病名+治療法」などの検索キーワードを入力します。

例「胃がん」「鼠径ヘルニア+日帰り手術」など

1つだけでなく、複数のページを閲覧して、基礎的な知識や全体像を把握します。治療法が複数ある場合、「病名+治療法の名称」など治療法についても検索キーワードを入力します。

例「胃がん+内視鏡手術」「鼠径ヘルニア+日帰り手術」など

一種類の治療法で選択肢がなく、その治療法で問題ないことがわかれば良いのですが、特殊な治療法で、特殊な医療機器が必要でおこなっている病院が限られている場合や、医師の判断により治療法が大きく異なる場合には、どの治療法が良いのか、自分でも知識を持っていた方が良いでしょう。

病院をリスト化する

病院をリスト化するわけですから、まずはランキング本でリスト化します。どんな名医でも一人で手術はできませんし、優秀な手術助手も必要です。多くの症例が集まる病院を、その道の専門家の医師は希望することが多いです。その点が医者探しに大きな手がかりになるわけです。

また、その病気の症例数が多いほど、その治療に慣れている傾向にあります。ランキング本が書店で販売されていますが、どの病院がどのような病気に対して何件くらい手術や処置をしているのか参考になります。

逆に、自分と同じ病気の手術数がほとんどない病院を選びにくいでしょう。ただし、件数が多い=手術の腕がいいというわけではありません。腕の良くない医師が多くの手術をおこなっているケースもあります。手術件数が多い病院のその科でも複数の医師がいるわけなので、その中でどの医師が担当するかどうかが重要になります。

どのようなランキング本があるのか

毎年各出版社からランキング本が発売されています。

「最新治療データで探す
名医のいる病院 2019」

「手術数でわかるいい病院 2019
(週刊朝日ムック)」

「病院の実力 総合編 2019
(YOMIURI SPECIAL 119)」

「データで探す病院の選び方2019
(『名医のいる病院』シリーズ)」

ネットからも治療実績を
みることができる

ネットから各病院の治療実績をみることができます。

〈 Caloo(DPC(診断群分類包括評価制度)対象病院実績) 〉

DPC(診断群分類包括評価制度)対象病院とは、主に大規模な医療機関を対象とした医療費の定額支払い制度を採用している医療機関で、全国3701病院の治療実績・手術件数が公開されています。

病院を絞る

病院を絞る

同じ病気の治療実績が豊富な病院で信頼できる医師がおり、自宅から2時間以内が目安にあると考えています。あくまで目安ですが、手術をするにせよ、その後の経過などで何度もかかる必要があるため、何時間もかかっていたら体力が持たない可能性があります。家族がお見舞いに行くのも大変です。

2時間以内の根拠はありませんが、家から出て病院に着くまでに2時間くらいが目安でしょう。都市部であれば、その分時間をかけていくほど大きな違いがあるケースは少ないともいえます。

もちろん、この病院、その医師でしかできない治療でしたら、それ以上時間をかけるのも選択肢です。

その病気の専門の医師を絞る

経験豊富な医師、腕のいい医師を見つけるには、まずはリスト化した病院のホームページの医師紹介の欄を見ると良いでしょう同一の科でも何人も医師がいるでしょうが、医師ごとに専門の病気が異なる場合も少なくありません。大病院で医師が多いほど、より多くの専門分野に分かれています。今までの経歴で大学病院や総合病院など勤めてきたのも参考になります。

その中でも、その病気の専門の医師に診てもらうわけです。なかなかそのような環境がない人ばかりかもしれませんが、一番良いのは、その道の専門家複数に、どの医師が腕がいいか聞くことでしょう。

やはり他の科目の医師ではわからないですし、できれば、同じ医局ではない医師の方がより良いかもしれません。インターネットで検索できる論文発表をしていて、何件手術をしているかなど判断する指標があればいいのですが、論文発表などしていないケースもあります。

後は、手術であれば、色々な病院に手術をしてくれと外部から呼ばれる医師もいます。この手術なら、この医師と、そこの病院の教授や部長が認めているわけですから、信頼できるといえます。その基準はある程度信憑性があるといえます。

大学教授には
手術を頼まない方がいい?

よく言われることですが、それには理由があります。勘違いされやすいのですが、外科系の科でも、手術の腕よりも、論文の数や質などを評価されて教授会で選ばれます。

むしろ、手術などの第一線にいると研究はしにくい環境にあるといえます。特に手術をおこなう外科系の科であれば、頭の良さ以上に、手の器用さや経験が成果に直結します。

中には、手先の器用な教授もいますので、一概にはいえませんが、そういった鬼に金棒のような教授なので、患者さまからも人気があることでしょう。

紹介状を持って行った方がいい理由

紹介状を持って行った方がいい理由

紹介状がない場合ですと、紹介状を持ってきてくださいと受診を断れてしまうことがあります。紹介状は、正式には診療情報提供書といいますが、患者さまが診療所などで紹介状を書いてもらうと、診療情報提供料が発生します。保険診療で3割負担の場合は、診察料など以外にも1000円弱ほど費用が追加でかかります。

紹介状を持たずに200床以上の病院を受診すると、保険外併用療養費制度の対象となり、特別料金がかかります。この特別料金は各病院ごとに独自に定めていいことになっているので、3000円~8000円など病院ごとに異なります。

大学病院や総合病院では、患者さまをクリニックなどからどれくらい紹介されたかどうかなどの紹介率が、診療報酬に影響します。紹介率とは、初診の患者が紹介状を持参している割合のことです。

例えば、特定機能病院や500床以上の地域医療支援病院では、紹介率が50%未満だと、安い点数しか診療費用を請求できないようになりました。紹介率を上げるため、大学病院や総合病院から「患者さまを紹介してください」と依頼がある場合もあります。

紹介状を書く手間がかかるため、紹介状を書くのを渋る医師もいるようですが、紹介状を持って受診することをおすすめします。

紹介状にはなにが書いてあるか

今までの経過、治療内容、現在の状態が書かれています。今までかかったことのある病気、持病、飲んでいる薬、薬のアレルギーの有無も記載されている場合もあります。電子カルテでなく手書きの紹介状の場合だと、中には字が汚くて読めない医師もいます。重要事項だけシンプルに書く医師も入れば、詳細まで書く医師もいて、個人差はあります。

紹介状はどの医師宛にも書ける

特定の医師名を記載があれば、その医師が診る可能性が高くなりますが、状況により別の医師が診ることもあります。特定の医師を希望する場合は、医師名を書いてもらうと良いでしょう。

病院が決まっていない場合でしたら、科目名で例えば「●●病院循環器内科担当医先生」宛などにしてもらうといいです。病院が決まってない場合は、病院名も記載せず、「循環器内科担当医先生」宛にしてもらいます。

同じ日に外来をしていれば、人気のある医師と人気のない医師で患者数に偏りがでることもありますので、どうしても宛名がなければ、患者数の少ない医師に割り当てられる可能性が高くなります。評判が良い人気の先生はいつもいっぱいなので、人気のない先生ばかりに回るということもあるわけです。医療機関の仕組みを理解することも大事でしょう。

どの病院かだけではなく、
どの医師がおこなうかも大事

症例数や手術件数が多い病院は基本的には安心と考えられますが、実際にはどの医師が診療にあたるのかが最も重要になります。いくら手術件数の多い病院でも、経験の少ない医師が手術するのはいささか不安ではあります。単刀直入に今までで何例経験があるか聞いてみると良いでしょう。

希望の医師に
診てもらいやすくなる裏技?

紹介状の宛名に医師の名前を入れることもできます。日本全国のどの病院でも医師宛に紹介状を書くことができます。紹介状に名前を入れたとしても、必ずしもその医師が担当するとは限りません。確実に診てもらう方法はありませんが、大学の医局の先輩や後輩、繫がりがある医療関係者から頼まれると、診てもらいやすいかもしれません。

大学の医局ごとに、
手術法が異なることも

病院によっては、手術法が異なることもあります。●●大学病院では、この術式はおこなわないようにしているなど、大学の医局ごとに治療法が異なることもあります。

難易度の高い手術であれば、
医師の腕により成果が変わることも

一般的には、難易度の低い手術であれば、どの医師が手術しても成果は変わらず、難易度の高い手術であれば、成果が変わる傾向にあります。難しい手術はそれだけ時間がかかり、腕により術後の経過が変わることもあります。

難易度の高い手術は
他の病院に紹介する病院もある

件数が多くても、難易度の高い手術は他の病院に紹介するなどリスクを負わない病院もあります。正直にお伝えして、紹介することは誠実な対応だと思います。病院の規模として、緊急手術が必要になった際のバックアップ体制が不十分であることが理由にあることもあります。

同じ病気の手術でも、難易度の低い手術と、他の病院から紹介されてきた難易度の高い手術であれば、たとえ同じ術者であっても、難易度の高い手術の方が時間もかかりますし、治療成績も悪くなりがちです。

セカンドオピニオンという選択肢

セカンドオピニオンとは、患者さまがより納得のいく治療法を選択することができるように、診断や治療方針などについて、現在診療を受けている医師とは別の医療機関の医師に「第2の意見」を求めることです。担当医から説明された診断や治療方針について、別の選択肢はないかと疑問に思うこともあるかもしれません。他の治療法はないのか、より手術の上手い先生に相談したい。などの希望もあるでしょう。

セカンドオピニオンを受けることで、担当医の意見とは別の意見も検討することができ、もし同じ診断や治療方針が説明された場合でも、病気に対する理解が深まることもありますし、別の治療法が提案された場合には選択の幅が広がります。

付き添いがいるとお互い安心

付き添いがいるとお互い安心

患者さま本人が高齢であればあるほど、付き添いの人がいると医師も安心します。もちろん、重要な説明がある場合は、医師も「親族など付き添いの人と一緒に来てください」とお伝えしますが、本人だけだと質問が思い浮かばないこともあるでしょう。病気について詳しくない患者さま本人だと、多くの場合は、医師のおすすめする方向になってしまいます。

どの病院だけでなく、
どの先生に診てもらうかが大事

同じ病院でも、その病気については、得意不得意というのはあります。例えば、循環器が得意で評判の良い病院でも、消化器は不得意で力を入れていないケースもあります。

伝統的にこの病院はこの科目が強いなどの傾向はあるかもしれませんし、大学病院の特定の科目の医局と繋がりが強いなどの関係性もあります。どの先生に診てもらうかが大事です。

かかりつけ医からの紹介が
最善とは限らない

信頼しているかかりつけ医がいれば、その医師に紹介してもらえば1番良いと考える人もいますが、私はそうとは言い切れないと思います。かかりつけ医には、近くの総合病院や、出身大学や医局の先輩や後輩などを紹介しやすい傾向にあるのです。また、積極的に紹介してほしいと連絡がある医師にも紹介しやすいでしょう。

そのため、その医師が本当に実績があるのかどうか詳しくないにもかかわらず、近くの総合病院だから、紹介しやすい医師だから紹介するなどになりがちです。かかりつけ医の専門分野であればよいですが、すべての分野の名医について精通しているとは限りません。

明らかな間違いではないでしょうが、そこまで詳しいかかりつけ医は稀です。自分の専門ならまだしも、専門でない場合は情報がない場合も少なくありません。

比較的難易度の低い手術とされている虫垂炎やヘルニアなどであれば、どの医師が手術をしても変わらないかもしれませんが、難易度の高い手術や新しい治療法がある病気であれば、病院選びによって結果が大きく変わることもあります。

実際にあったかかりつけ医からの紹介

ある例としては、胸が痛い90代の高齢の男性で、家の近所のかかりつけクリニックにかかり、心電図検査にて心筋梗塞の疑いがあり、カテーテル検査のできない、近くの病院にかかるといいと紹介され、紹介状を書いてもらい家族同伴でかかりました。

近くの病院では、診断はやはり心筋梗塞で、すぐに処置が必要なためカテーテル検査のできる循環器内科を専門とする総合病院に救急搬送されました。

「急変がありえる状態で!なぜ、すぐにもっと早くに救急搬送してくれなかったのか?」と循環器内科専門の医師は思いましたが、かかりつけクリニックの医師を責めることもできず、なにもいわなかったという実例はあります。

もしかしたら、かかりつけクリニックの医師は、紹介した病院がカテーテル検査をすることができない病院とは知らなかったのかもしれません。

紹介された総合病院の医師の立場

紹介された側の病院の医師からすると、「自分は、あまりこの病気が得意でないから別の病院の方がいいですよ」とはなかなかいえませんし、同じ職場でも、「職場の上司や部下の医師の方が得意だから、別の先生に診てもらった方がいいですよ」ということもいいずらいのが実情です。

他の病院に紹介したら、他の病院の医師たちから「こんな病気も診れないのか」と馬鹿にされたり、自分の出身医局の教授や上司の耳にでも入ったら「そんな恥ずかしいことをするな!」と叱責されたりするかもしれません。

大概、勤務している医師は沢山の患者さまを診ても給料は一緒ですから、同じ職場内で紹介したら、仕事が増えるだけですから、易々と紹介などできません。相談すらしにくい雰囲気であることもあります。

あまり得意でない、経験が少ないため、新しくもっと良い治療があったとしても、標準的な無難な治療法を選択しがちです。ケースバイケースになりますが、難易度が高い手術だと、手術ができないと説明しがちになります。

新しい治療法をできない理由を
説明してくれるか

新しい治療法をできない理由を説明してくれるか

むしろ、「できない」とはっきり言ってくれるのは、いいのですが、あまり新しい治療を勉強していなくて、頭ごなしに「その治療法はおすすめしない」など断定するのは注意かもしれません。

根拠となるおすすめしない理由がはっきり伝えてくれる場合は良いかもしれません。もしくは、効果があるかどうかの根拠がない治療法であれば、科学的に根拠がないためおこなっていないなど説明してくれる場合もあります。

これは大丈夫、これは駄目というような明確な基準はありませんが、この状態であればこの選択肢がある、それともないというのは明示してくれる医師の方が信頼できることもありますが、やはり自分自身でも判断材料があった方が良いかと思われます。判断する上で、全く知識がないと、いい悪い別にしてお任せするしかなくなるわけです。

大病院では予約しても待たされることも

大病院では予約をしていても長時間待たされることがあります。もし予約制にしないともっと多く待ってしまうため、致し方ないでしょうが、人気のある医師ほど多くの患者さまを診療するため、枠内限界、いやそれ以上に予約を入れます。

外来でなかなか説明に納得してくださらない、もしくは質問攻めの患者さまに予想以上に時間を取られる、病棟で受け持ち患者さまが悪化したら呼ばれることもあります。

病気によって
必要な医師の能力は異なる

癌、脳卒中、心臓疾患など病気により必要な能力は異なります。

同じ癌でも、手術する必要であれば、手先が器用な外科医がいいでしょうし、抗がん剤による治療であれば、抗がん剤の使用経験豊富な内科医がいいでしょう。

脳梗塞や脳出血などの脳卒中でも、手術する必要であれば、手先が器用な脳外科医がいいでしょうし、脳卒中後のリハビリが必要な状況であれば、経験豊富な神経内科医だけでなく、リハビリに力を入れている病院がいいでしょう。病気だけでなく、状態によっても適切な医師も異なる場合もあります。

病気の状態により難易度が変わる

例えば、大腸にできたポリープを切除するのであれば、ある程度経験があれば、誰がやってもそんなに結果は変わらない病気であれば、家の近くの病院で大きな問題ないでしょう。

逆に、がんで難しい手術であれば、熟練した医師の方が良い場合があります。難しい手術になるようなら、正直にうまい医師を紹介してくれる医師が信頼できます。

まずは家の近くの病院にかかり、結果が変わりそうな状態なら、上手い医師を探すという考え方もあります。上手い医師であれば、通常、手術時間も短くなり入院期間も短く、合併症の確率も減らすことができるわけです。

究極の医師選びとは?

医師同士でも専門領域外のことはよくわかりませんので、その病気や治療法に精通している大学病院や総合病院の第一線で勉強している、同じ専門領域の医師からの評価が最も信頼できるといえます。

同じ医局に所属しているから、個人的に仲が良いからという理由ではなく、よりフラットに評価する必要があります。中々、その病気の専門領域の複数医師から、他の医師の評価を聞く機会を作ることはできないのが実情かもしれません。

テレビや雑誌の取材などで
有名な医師は避けた方がいい?

その病気の権威として、テレビや雑誌の取材を受けている医師は、日本全国から患者さまが殺到することもあり、診察や手術の予約が取りにくかったり、忙し過ぎて一人一人の診察時間が短いこともあります。

テレビに出演して広告塔となり、実際には信頼できる部下に任せるスタイルを取っている有名医師もおり、一概に良くないとは言い切れません。やはり良くない口コミばかりだと、注意が必要かもしれません。

テレビに出演していて、その病院の広告塔になるのは良いかもしれませんが、実はたいした実力がない、頭はいいけど患者には冷たいと影で言われている医師もいます。そういった医師の口コミの評価は低い傾向にあります。同じ専門の医師の間で有名なのか、テレビで有名なのか一致しないことはあります。

医師の人物像を調べるには

「名前」「名前+医師」とグーグルやヤフーで検索すると、病院のホームページばかりではなく、以前に勤めていた病院の記事、メディアの取材記事や論文などが出てくることがあります。その医師の医療に対する考え方などが書いてあることがあります。

医師の口コミを調べるには

「名前+口コミ」「名前+評判」などで検索すると、口コミサイトなどで口コミや評判が出てくることがあります。

意外と大事な入院担当の看護師

入院した場合は、担当の看護師も重要です。なにか変化があると看護師が医師に報告します。担当医よりも長い時間接しますし、人柄も大事といえるでしょう。

名医にかかるべきかは病気にもよる

名医を探して選び、実際にかかるのも時間と手間がかかります。あくまで個人的な意見ではありますが、名医を探すべきかは、病気によると考えています。例えば、ごく初期のがんで手術法が決まっている場合で、難易度が高くないのであれば、一定の技術がある医師であれば、結果は大差がないことがほとんどです。

逆に、難易度の高い手術であれば、術後の合併症の確率や回復の早さなど、医師の技術によって差がつきます。

外科医だからといって
手先が器用とは限らない

あの医師は手先が器用でなくて手術は下手とか噂になることもあります。そもそも外科医になる、手術をする医師になるかどうかは、細かな実技試験がわけでなく、外科医を志望した中で、手先が器用な医師、不器用な医師がいるわけで、中には毎回手術が上手くいかず、教授から手術をしないように言われている医師もいるのも事実です。

最も病院選びが大事な病気とは?

風邪や胃腸炎など、よくかかる病気であれば、かかりつけクリニックで改善しますし、もし治りが悪ければ大学病院や総合病院に紹介してかかることができます。

しかし、命にかかわる病気や重大な後遺症が残る可能性のある病気は、適切な病院選びが大事になります。例としては、癌などが発見され、手術などの治療するためにかかる自分の癌に強い病院、心筋梗塞や脳卒中などの急性疾患の際に運ばれる救急病院などです。

実際には、そういった病院にお世話にならず、健康なのが一番ではありますが、そのような起こってしまった際には、病院の仕組みを少しでも理解しておくことが安心にも繋がります。

3.あなたにあった
かかりつけクリニックの探し方
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