ネット集患の教科書

私は、ネット激戦区日本一ともいわれる新宿で、1日100人ほど新規患者さまが訪れるクリニックを運営しています。

大都会新宿のビルの中にあるため、看板でクリニックの存在を知ってもらうことはできません。ネットで集患できるかどうかが、新規患者さま数に比例しており、日々最新の情報を収集して研究してきました。

「患者さまはスマホやパソコンで、どのようにクリニックを探しているのか?」ネット集患に関する知識がない人でもわかりやすく解説しました。また、書かれていることを理解すれば、ネットサービスを提案する業者の人に騙されることなく、自分である程度判断することができるようになります。

ネット集患の教科

1.ネットは、現代の「鉄砲」である

スマホが普及して、検索エンジンにキーワードを入力して、飲食店などのお店を選ぶようになりました。医療機関を選ぶ際も同じように、スマホで検索エンジンにキーワードを入力して、クリニックを選ぶようになりました。

戦国時代、鉄砲を導入した織田信長が勢力を拡大したように、ネットに力を入れているクリニックが新規患者さまを集めています。集患に限らずですが、ネットは、現代の「鉄砲」であるともいえます。鉄砲の使い方を知っているかどうかによって、クリニックの新患数が変わり、業績も大きく変わります。

2.なぜ、検索結果の上位に表示されなくてはいけないのか?

クリニックを経営する上で最も大切なことは、「いかに多くの患者さまにとっての『かかりつけ』になるか」です。かかりつけのクリニックとして信頼され、何度も来院してくださることにより、経営は安定します。

ここでの「かかりつけ」の患者さまとは、内科であれば、高血圧などの慢性疾患があり、定期的な通院が必要な患者さまや、定期的な通院が必要ではなくても、風邪の症状が出たときには毎回そのクリニックに来院する患者さまのことです。

3.クリニックのSEO
(検索エンジン最適化)

グーグルやヤフーなどの検索エンジンでキーワード検索した際に、自院のホームページを上位に表示させるための対策です。検索連動型広告、MEO、SEOの中で最も重要なのが、SEOです。検索連動型広告はどのクリニックでもお金をかければ、できるので差がつきません。また、MEOは、SEOがうまくいっていればうまくいきやすい相関関係にあるからです。

4.クリニックのMEO
(マップ検索エンジン最適化)

MEOとは、マップエンジン最適化=Map Engine Optimizationの略ですが、別名「ローカルSEO」とも呼ばれています。

5.クリニックの検索連動型広告

検索連動型広告は、検索エンジンに特定のキーワードを入力した際に、自然検索結果などに表示される設定の広告になります。日本国内では、グーグルとヤフーで全検索の90%以上を占めており、この2つのみで充分です。

以前はヤフーの方が検索されていましたが、スマホが浸透したこともあり、グーグルの方が検索されています。
両方やった方が良いですが、どちらか一つだけということであれば、解析機能が充実しているグーグルをおすすめします。

6.なぜ、人間は
口コミを投稿するのか?

なぜ、人間は口コミを投稿するのでしょうか?

人間の遺伝子には、なにか出来事があったら伝えたいという性質があります。太古の昔からその日の出来事を、仲間同士で共有していて、「あそこの水を飲んだら、体調が良くなった」「あっちの木の実を食べたら、具合が悪くなった」など語っていたことでしょう。

今でもその性質があるため、リアルだけでなく、ネット上でも口コミを書くわけです。

7.ネット業者に騙されないために

「ネット業者の提案するサービスを、契約するべきかしないべきか」知人の開業医からよく相談を受けます。必要のないサービスの契約をしているケースもよくあります。開業医自身は、効果があると思っていても、実際には効果がなく、契約を中止しても、新規患者さま数が変わらなかったこともあります。