ネット集患の教科書 7.ネット業者に騙されないために

「ネット業者の提案するサービスを、契約するべきかしないべきか」知人の開業医からよく相談を受けます。必要のないサービスの契約をしているケースもよくあります。開業医自身は、効果があると思っていても、実際には効果がなく、契約を中止しても、新規患者さま数が変わらなかったこともあります。

ネットについて営業マンの話は
どこまで信じればいいのか

ネット業者に騙されないために

「ネットという未知のツールが大事なのはわかるが、どうやって勉強すればいいのかわからない」「ネット系の営業マンの話が正しいのか正しくないのかわからない」という相談は本当によくいただきます。

基礎知識があれば、
判断することができる

今回書いたような内容の基礎知識があれば、例外はあるにせよ、ある程度は判断することができます。経営の責任者として、最終的には自分の責任で判断することになりますが、利害関係のあまりない信頼できるネット集患に詳しい友達、知人やホームページ会社に相談するのが良いのではないでしょうか。

費用対効果がどれくらいあるか、ざっくりでもよいので、試算できればだいたいのサービスは必要ないことがわかります。

私のクリニックにも業者から電話が・・・

私の開業しているクリニックにも営業の電話やメールがありますが、ほとんどが費用対効果の合わない施策です。

時々、「オレオレ詐欺」の電話とあまり変わらないレベルの、ぼったくり営業電話もあり、「世の中ひっかかってしまう開業医の先生もいるんだろうな」と悲しくなります。

よく相談されるので、以前は信頼できる会社をおすすめとかしていましたが、ネットに対して過剰な期待をされる先生もおり、期待を裏切ってしまうことは心が痛いので、おすすめは止めました。

過剰な期待をしてしまっていることも

開業医自身が、ネット集患に対して、過剰な期待をしてしまっていることもあります。ホームページを作ったからといって、必ずしも上位表示されるとは限りませんし、費用対効果の良いホームページ会社であっても、制作したすべてのクリニックが上位表示されているわけではありません。良いホームページを作って上位表示されたとしても、立地や患者さま層により、思うように集患ができないこともあります。

クリニックのホームページを
制作している会社に頼む

クリニックのホームページを制作したことのない制作会社は避けるべきです。薬機法や医療広告ガイドラインに準拠していなければならないなど、医療機関特有のルールがあります。薬機法などに限らず、医療機関特有のルールを自分自身でチェックできるなら良いのですが、なかなか全てを把握するのは難しいでしょう。

「地域名+科目名」でも上位表示されている実績があるのも、判断基準になります。とはいっても「必ず上位表示します!」と約束する業者も怪しいとは思います。上位表示できるかどうかは、グーグルのみぞ知る世界なので、「できるだけ上位表示するよう作りますが、やってみないとそればかりかはわかりません」というのが、誠実な対応でしょう。

時々、上位表示には全く無頓着なホームページ会社もあるので、確認は必要です。

まずは、信頼できる
ホームページ会社を選ぶ

ネット集患には、色々なサービスがありますが、最も密にかかわるのは、ホームページ会社です。追加更新含めて、施策をおこなう場合もホームページをいじることになりますので、ホームページ会社との良好な関係は必要です。契約する前は信頼できると思っていたのに、いざ契約したら、全然対応してくれないということもあります。

制作費や管理費が高すぎる?

一般的なクリニックで、医師は、院長1人くらい規模のホームページであれば、制作費は10万円から50万円ほど、管理費は1万円から3万円ほどです。大規模なホームページで、更新の頻度や更新する量、ページ数が多いとより高額になる傾向にあります。テンプレートを使ったサイトであれば、一から開発する必要はありませんので、その分費用は安くなります。

あまり暴露すると怒られてしまうかもしれませんが、ホームページ会社がホームページ制作する場合、かかる費用は営業費用と人件費です。営業費用というのは、ホームページを依頼されるまでにかかるホームページ会社のホームページの広告費や、紹介者への紹介料などです。人件費というのは、クリニックのホームページを作るのにどれくらいの作業時間がかかるかが目安になります。並行して他院のホームページ制作をしていて立て込んでいたら、完成まで時間がかかるでしょう。

ホームページ制作には、ホームページの構造やデザインなどの要素と、文章などのコンテンツの要素にわかれます。凝った構造やデザインにしたり、ページを増やしたり、より専門的な知識を持つライター依頼したりするほど、制作費は上がります。

既製の服とオーダーの服と同じように、いくら費用をかけたオーダーでも、バランスが悪かったり、必要のない機能をつけたりしたら、結果的にはテンプレートのホームページに劣ってしまう=新規患者さまが来ないこともあります。

競合の少ない一般的な内科クリニックであれば、10ページ前後のテンプレートを使ったホームページで、大きな問題はないでしょう。制作費としては20~30万円前後、管理費1~2万円前後になります。安い方が良いという考えもありますが、費用対効果だけでなく、クリニックの顔となる大事なホームページなので、納得できるホームページにした方が良いと考えます。

ちなみに、新宿駅前クリニックは、オリジナルの構造やデザインで、コンテンツも含めて、制作費には200万円以上かけています。リニューアル前のホームページは、1000万円近くかけていました。

よくあるご質問

よくある質問

● ホームページをリニューアル
したほうがいいですか?

ホームページをリニューアルすると、ホームページ会社には制作費と毎月の管理費用が入ります。悪質なホームページ会社の中には、特に問題がないのに2、3年に1度くらいホームページリニューアルをすすめるところもあるようです。

もちろん、大きな問題があるのであれば、それくらいの頻度でリニューアルするべきこともあるでしょうが、通常5年くらいは同じサイトを使用します。

逆にリニューアルして、逆に新規患者さま数が減ってしまったケースもあります。

● グーグルの検索結果で
上位表示の対策しませんか?

以前はグーグルの検索結果で上位表示をすることができていたこともありましたが、現在は対策することは難しくなっています。ペナルティーをもらうリスクもあるので、止めた方がよいです。

● グーグル地図の検索結果で
上位表示しませんか?

同じく、以前はグーグル地図の検索結果で上位表示をすることができていたこともありましたが、現在は対策することは難しくなっています。グーグルマイビジネスのタイトルを変えるのは、ガイドラインになり、ペナルティーをもらうことがあります。

● グーグルやヤフーに広告出しませんか?

広告代理店に、手数料を20%以上支払わなくてはいけません。効果が出ているかどうかチェックする能力が必要です。すぐに止められるなら、トライしてもいいかもしれませんが、きちんと理解してから始められることをおすすめします。

どうせわからないだろうということで、適当に予算を消化している代理店は少なくありません。私も任せておいて、必要のないキーワードを大量に入札されて失敗したことがあります。広告を設定する人もあまり知識がないこともあります。

どうせなら、キーワードを限定して、少額から自分で運用してみた方が良いでしょう。

● ブログで医療情報発信の
代行依頼しませんか?

ブログで医療情報を発信すること自体が効果があるか判断する必要があります。ちなみに、「近くに○○という店ができた」「日本代表が勝った」などの医療関係ない内容など、低品質なページを量産するブログは、マイナスです。今まで、特に必要性を感じたことはありません。

● 病院の検索サイトに
有料で登録しませんか?

閲覧回数に応じて支払う課金型のサービスは高額になりがちなので、より注意が必要です。だいたいが、費用対効果がよくありません。

● 口コミの代行しませんか?

口コミを有料で代行してもらうのは、ガイドライン違反であり禁止されています。ガイドライン違反にならないように注意しながら、実際にいらした患者さまに依頼して、無償で書いてもらった方が良いです。

新しいサービスが出ると、営業が始まる

今後も新しいグーグルなどのサービスがリリースされると、それに合わせたサービスの営業が始まります。なんとなく決めるのではなく、リスクもありますので、やはり利害関係のあまりない信頼できるネット集患に詳しい友達、知人やホームページ会社に相談してください。

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