持ち家不要論 03.住宅会社を
どのように選べばいいのか?

家は一生で一番大きな買い物にもかかわらず、そこまで勉強しない人が多い気がします。住宅会社選びは仕事や子育てで忙しい中でおこなうため、時間をかけて情報収集してじっくり考えるのはなかなか大変かもしれませんが、大事なポイントを抑えて住宅会社選びをしたいものです。

ハウスメーカーと工務店では
どちらがいい?

ハウスメーカーと工務店ではどちらがいい?

「ハウスメーカーと工務店ではどちらがいいのか?」昔から論争となっていますが、私はあまり家づくりに詳しくない人はハウスメーカーがいいと考えています。

なぜかというと、「注文住宅を依頼する施主に地域の工務店の良し悪しを判断する能力がないから」です。ちゃんとしている地域の工務店も沢山あるでしょうが、ちゃんとしているかどうかどうか営業マンと話しただけではわかりませんし、営業マンが良いからといって他がいいとは限りませんし、そのようなリスクを取る必要はないのではないでしょうか。

ハウスメーカーにせよ、工務店にせよ、自社だけで家を建てるわけではなく、基礎、電気、水道などの会社と連携して家を建てることになります。連携している会社の人との付き合いが長い方がお互いのことがよくわかるでしょうから、その地域での施工経験が十分にあるということは前提にはなります。

ハウスメーカーはできるだけ施主とトラブルにならないようにノウハウが共有されており、地域の工務店よりも平均点が高いと考えています。

もちろん、友人が家を建ててもらうなどした地元で評判のいい工務店も選択肢にはなるでしょう。

工務店を経営している知人もいましたが、人柄は良くても施工の良し悪しはわかりませんし、トラブルになったときにクレームを言いにくいので、依頼することはありませんでした。

ちなみに、ハウスメーカーや地域の工務店以外にも設計事務所や建築家に依頼することもできますが、同じく平均点が高いとはいえません。

ローコストハウスメーカーと
ハイブランドハウスメーカーの
どちらがいい?

ハウスメーカーにも多くの会社があります。

〈ハウスメーカー・工務店・分譲ビルダー・設計事務所のメリット・デメリット〉

上記のページにあるように、ハウスメーカー各社を細かく分類することはできますが、大雑把にローコストハウスメーカーとハイブランドハウスメーカーに分けるとします。
ローコストハウスメーカーはハイブランドハウスメーカーと比べるとだいたい7割~8割前後で建築することができるようです。

ローコストハウスメーカーの注文住宅

たしかにハイブランドハウスメーカーと同じレベルの接客を求めたらトラブルとなる確率は高いでしょうが、ローコスト注文住宅も沢山建てられており、欠陥住宅が続出しているわけではありません。

ハイブランドハウスメーカーであってもトラブルはいくらでもあります。インターネットで調べれば、ハイブランドハウスメーカーであってもトラブル事例は沢山出てきます。

ローコストハウスメーカーは打ち合わせの回数も少ないため、こだわりたい場合は自分である程度勉強して決定していく必要もあります。

ローコストとハイブランドの
最も大きな違いは?

ローコストとハイブランドの最も大きな違いは?

ローコストハウスメーカーとハイブランドハウスメーカーは広告費や住宅展示場などの費用もありますが、最も大きな違いは人件費です。ハイブランドハウスメーカーの方が人件費が高く、教育体制もしっかりしており担当者1人あたりの対応人数も少ないです。

人件費を抑えているので、ハイブランドハウスメーカーと同じサービスをローコストハウスメーカーに求めてはいけません。

〈大手ハウスメーカーとローコスト住宅の5つの違い。大手が割高な本当の理由とは?〉

ハイブランドハウスメーカーの注文住宅

お金に余裕があることが前提ですが、テレビCMを流している有名ブランドのハウスメーカーは知名度や安心感はありますよね。
たしかに豪華な住宅展示場に丁寧な接客は心地いいです。

「どこどこのブランドハウスメーカーで建てた!」と新築のときは自慢できるかもしれませんが、友人や親戚はハウスメーカーの違いなどはあまりよくわかりません。ブランドバッグと同じように自己満足の範疇でしょう。

住宅展示場のような家にはならない

ハウスメーカー各社は豪華な住宅展示場で接客してくれるわけですが、決して住宅展示場のような家にはなりません。
オプションもふんだんに取り入れられており、延べ床面積50坪ほどで総工費5000万円以上の住宅展示場はゴロゴロあります。
あたかもここのハウスメーカーに頼めばそのような家が建つのではないか?と深層心理的に誤解させている部分はあるでしょう。

住宅展示場は「マイホームの夢を売る場」なのです。

家づくりは結婚式に似ている?

家づくりは結婚式に似ている?

家づくりは結婚式に似ている気がします。結婚式のときは夫婦で盛り上がって、より良い結婚式を目指してつい高額になってしまいがちです。
家づくりもつい盛り上がってしまい、オプションを追加してしまいがちです。家づくりと結婚式は似ています。

家は非常に高額な買い物です。本当に必要なのか?冷静になって判断するべきでしょう。
決して営業トークに乗ることなく、年収から建てることのできる最大の予算を逆算して家を選ぶのではなく、本当に必要な家を建てることです。

2階建てから平屋に建て替え

中古住宅が向いている人

決してハイブランドハウスメーカーを否定しているわけではありませんが、人生100年時代においては、ハイブランドハウスメーカーの注文住宅を1回建てるより、ローコストハウスメーカーの注文住宅を2回建てる方が良いと考えてます。

30歳のときに新築した2階建て(30坪)を、60歳のときにリフォームして住み続けるよりも、60歳のときに2階建てを解体して新築した平屋(20坪)の方がおそらく快適でしょう。
なにより足腰が弱った状態で1階と2階の移動は負担で、80歳も近くなれば、車椅子での生活を余儀なくされてしまう可能性も低くはありません。

あくまで金額は正確な数字ではありませんが、概略としては、

・2階建て延べ床面積30坪を3000万円(ハイブランドハウスメーカーで坪100万円)で建築して、30年後に500万円かけてリフォームする。
・2階建て延べ床面積30坪を2000万円(ローコストハウスメーカーで坪70万円弱)で建築して、30年後に平屋延べ床面積20坪(ローコストハウスメーカーで坪70万円強)を1500万円で建築する。

であれば、総コストが同じ3500万円だったとしても、私は前者よりも後者の方が豊かな暮らしになると考えています。

後者の方がローンの金利や返済額も安いですし、30年後であれば、資金が貯まっているためローンを組まずに購入することもできます。なにより、30年後の経済状況や好みで新しく家を建てることが可能です。
売買手数料などはかかってしまいますが、売却すれば、資金的に余裕があれば住み替えたり、マンション賃貸に引っ越したりする選択肢を持てます。

また、技術は進歩するため、おそらく現在のハイブランドハウスメーカーの建物よりも30年後のローコストハウスメーカーの建物の方が快適に暮らすことができることでしょう。

営業マンは「今の家はちゃんとメンテナンスしていけば60年以上持ちます!」などといいますが、メンテナンス費用もどのくらいかかるかはわかりません。
住宅会社もできるだけ売上を大きくしたいので、このような内容の記事が大手メディアに掲載されることはありませんが、30歳のときに建てた広い家に一生住み続けることは、必ずしも豊かとは考えることができません。

この記事を共有
  • シェアボタン(facebook)
  • シェアボタン(twitter)
持ち家不要論