情報社会を幸せに生きていく 1.狩猟社会の遺伝子で
現代を生きる

「毎日を幸せに生きていきたい」

生きていく上で、誰もがそう願っていることでしょう。幸せや不幸せは、こういう状態であると明確に定義することはなかなか難しいですが、結果的に幸せを感じる脳内物質が出ていると「幸せ」を感じ、不幸せを感じる脳内物質が出ていると「不幸せ」を感じます。

ある幸せになる行動をしても、幸せな脳内物質は時間と共に消えてしまいます。 逆に、ある不幸せになる行動をしても、不幸せな脳内物質は時間と共に消えてしまいます。

快感と苦痛は点、幸せと不幸せは面

快感・幸福と苦痛・不幸の違い

幸せ・不幸せについて考える上で、快感と幸せ、苦痛と不幸せの違いを定義しておきます。

短時間幸せを感じる脳内物質が出ている状態=快感、逆に、短時間不幸せを感じる脳内物質が出ている状態=苦痛と定義すると、 私たちの1日は快感と苦痛の連続であり、常に変化しています。

また、ある一定の期間において、総合的に快感が苦痛を上回れば、「幸せ」、逆に、総合的に苦痛が快感を上回れば、「不幸せ」と定義することができます。

快感と苦痛は、ある一時点での状態であり、幸せと不幸せは、ある一定期間の苦痛と快感の総和であり、グラフにすると点と面の関係性があります。

一晩寝ると記憶は大きく低下する

記憶というのは、直後に急速に低下して、その後、徐々に低下し、一晩寝ると大きく低下します。個々の感情によって若干異なりますが、快感や苦痛の記憶も同じように一晩寝ると大きく低下し、忘れてしまいます。

だいたいの記憶は忘れてしまいますが、すべての記憶がきれいさっぱり忘れられてしまうわけではなく、通常忘れてしまうような記憶も、繰り返し思い出されることにより、短期記憶が長期記憶になります。

快感の短期記憶は「良い体験」となり、繰り返し思い出されることにより長期記憶となり、「良い思い出」になります。

苦痛の短期記憶は「悪い体験」となり、繰り返し思い出されることにより記憶が定着して、苦痛の長期記憶は「悪い思い出」になります。

思い出される度に快感や苦痛を再び感じることになりますので、できるだけ悪い記憶は忘れてしまった方が良くて、良い記憶は忘れないようにした方が良いということになります。

良い体験を良い思い出にする方法

なぜ、人間は写真を撮るのでしょうか?

意識的にせよ、無意識にせよ、良い体験を将来写真を眺めて思い出すために写真を撮っています。

後日、写真を眺めることにより、良い体験を思い出すきっかけとなり、そのとき感じていた快感を再度感じることにできます。また、思い出すことにより、記憶を定着させることにもなります。

良い体験を良い思い出にするには以下のような方法があります。

・思い出す

家に帰ってきたときや寝る前の布団の中で、思い出します。

・写真を撮る

写真を撮り、画像に残します。後日に写真を眺めて思い出します。

・動画を撮る

動画を撮り、音声を含めた動画に残します。後日に動画を眺めて思い出します。

・人にメッセージして伝える

メッセージアプリで親友や友達にメッセージして伝えます。

・人に話す

同居している家族や、親友・友達と会って、直接人に話します。

・日記をつける

毎日の日記をつけたり、ブログ上で日記を公開します。

・SNSに投稿する

Facebook、Instagram、TwitterなどのSNSに投稿します。コメントをもらうことにより、双方向でコミニュケーションすることができます。

InstagramやFacebookでは、写真が投稿されていますが、投稿することにより良い体験が長期記憶になりやすくなります。

なぜ、ストレスを抱える
とやけ酒するのか?

仕事で失敗してしまうなどしてストレスを抱えた夜は、居酒屋や自宅でお酒を飲むなど、やけ酒する習慣がある人もいるでしょうが、アルコールを摂取することで、いつもより早く寝ることになります。

アルコールは睡眠の質を悪化させることもあり、おすすめできませんが、無意識のうちに、苦痛の短期記憶を長期記憶にさせない、悪い記憶を忘れるようにしているわけです。

悪い体験を悪い思い出にしない方法

悪い体験をした後は、ストレス対処法として、むしゃくしゃするから運動するという人もいるでしょう。

運動することに意識が集中するので、良い体験でも悪い体験でも思い出すことができなくなります。いわば半強制的に長期記憶にしない方法になります。

悪い体験を悪い思い出にしないようにするには以下のような方法があります。

・すぐに寝る

布団の中で思い出すことなく、すぐに寝てしまいます。

・別のことに集中する

別のことに集中することにより、悪い体験が思い出されにくくなります。

旅行は良い思い出になりやすい

国内旅行や海外旅行で仲の良い親友や友達と良い体験をしたとすると、旅行に行っていた期間だけでなく、家に戻ってきてから、友達同士でメッセージや写真のやり取りをしたり、集まったときに話題になったりと、旅行という共有体験は良い思い出になりやすく、旅行後も長期間にわたり思い出されやすい傾向にあります。

若い時の良い体験は買ってでもしろ

若いときの体験は、年を取ってからの体験よりも、残りの人生が長いため、その分何度も思い出される傾向にあります。

90歳で死亡するとすると、20歳のときの体験であれば、70年間も思い出になりますが、70歳のときの体験であれば、20年間しか思い出になりません。

「若い時の良い体験は買ってでもしろ」ということになります。

逆に、「若い時の苦労は買ってでもしろ」という慣用句がありますが、若い時の悪い体験が、悪い思い出となってしまえば、思い出したときにそのとき感じていた苦痛を再度感じてしまいます。人によって悪い体験がトラウマになってしまうこともあります。

思い出が老後の資産になる

年老いてくると、足腰も弱くなるなどして外に出ることも少なくなり、新しい体験をする機会が減ります。

そのため、若い時から今までの思い出と共に生きていくことになります。思い出が老後の資産になるともいえます。

もし、認知症になってしまっても、最近の記憶は失われやすいですが、若い時の記憶は忘れにくい傾向にあります。

快感を追いかけて依存症になることも

依存症が問題とされるギャンブル、ドラッグ、アルコール、タバコなどは快感の短期記憶となるものの、快感を追いかけるために苦痛を代償として支払わなくてはならず、結果的に不幸せになってしまうこともあります。

ギャンブルは勝つこともあれば負けることもあるのでお金を失う、ドラッグには重大な副作用、アルコールには肝機能障害や二日酔い、タバコには肺がんになりやすいなどの代償があり、気をつけなくてはいけません。

なぜ、幸せは長続きしないのか?

なぜ、幸せの脳内物質は長続きしないのか?

私達はこんなにも幸せを求めているのに、「なぜ、幸せは長続きしないのか」「いつも幸せな状態でいられないのか」というと、幸せを求めるようにできてはいますが、常に幸せであるようには作られているわけではないからです。

なぜ、幸せであるように作られていないのかというと、「狩猟社会に最適化された遺伝子」に原因があります。

現代社会における人間の遺伝子は狩猟社会で生き残るように設計されています。人類は農業や工業など取り入れて生活は豊かになってきましたが、狩猟社会における遺伝子は変わっていません。狩猟社会の当時、人間は動物と同じ行動原理で動いていて、快感を求め苦痛を避けて生きていました。

お腹がすいたら、空腹という苦痛を感じて食欲を満たすために獲物を狩りに出かけていました。自分よりも強い動物に追いかけられたら、命の危険を感じて恐怖という苦痛を感じて、逃げていました。

獲物を仕留めたら、達成感という快感を感じて、家族とご飯を食べて空腹を満たすという快感を感じて、子供から尊敬され家族との絆が深まり、眠くなって寝て睡眠欲が満たされ、快眠という快感を感じていました。

人間は遺伝子により
プログラミングされている

遺伝子によりプログラミングされた設定の中で、快感を感じる行動をしていました。もし、快感を感じる脳内物質が長続きしてしまったら、なにもしなくなってしまい、もし、そのような人間がいたら、原始時代であれば、他の動物に殺されてしまって絶滅していたことでしょう。

遺伝子によって幸せの
感じやすさが決まっている

人間はどのようなことに幸せを感じ、どのようなことに不幸せを感じるかは、原始時代の太古の昔から、遺伝子に刻み込まれているのです。

幸せ・不幸せの感じやすさはある程度持って生まれた遺伝子により決まっています。それ以外にも、親や学校からの教育、親友・友達などの影響により変わりますが、基本となるのは遺伝子です。

例えば、食料の多い場所の南国に住む人は、楽観的で幸せを感じやすい遺伝子を持っているといわれていますが、食料の少ない場所の北国に住む人は、悲観的で幸せを感じにくい遺伝子を持っているといわれています。

食料の少ない地域では、楽観的な人は淘汰されて悲観的な人の方が生き残りやすかったためで、太古の昔から地球上で人類が生き残っていく上では、幸せを感じやすい遺伝子と幸せを感じにくい遺伝子どちらも必要だったのです。

現代の社会においては、「生まれたときは平等でゼロからのスタートであり、成人すれば自分が幸せか不幸せかは自己責任である」という前提と考えられがちですが、科学の発達により、持って生まれた遺伝子により異なり、幸せを感じやすい遺伝子を持つ生きやすい人と幸せを感じにくい遺伝子を持つ生きにくい人がいることもわかってきました。

現代社会において、毎日の食料の確保や外敵から身を守る必要はありませんので、飢え死にしたり殺されたりする心配はありません。

たしかに、幸せを感じやすい人は、幸せに生きやすい社会かもしれませんが、幸せを感じにくい人は、幸せを感じることができなくて悩んでいるのであれば、幸せを感じにくい自分を責めすぎないことです。生まれ持った遺伝子を受け入れつつ、生き方が変わることにより、幸せに生きやすくなることもあります。

どうして楽観的な人の方が幸せなのか?

どうして楽観的な人の方が悲観的な人の方が幸せなのでしょうか?

人間はある刺激を受けると、頭の中で意味を解釈して、反応をするようにできています。

刺激→(頭の中で)解釈→反応

例えば、苦痛を感じる出来事(刺激)があったとしても、楽観的な人と悲観的な人とでは、頭の中での解釈が異なり、普通の人は-2の苦痛を感じるところ、楽観的な人は-1の苦痛、悲観的な人は-3の苦痛を感じるなど、苦痛の度合い(反応)が異なります。

楽観的な人の方が苦痛を感じにくく、不幸せになりにくい傾向にあります。

悲観的な人の方が苦痛を感じやすく、不幸せになりやすい傾向にあります。

あくまで一例であり楽観的・悲観的という要素だけでなく、自制心、自尊心、神経質、外向性なども幸福度に影響を与えています。

幸せになる物質が開発される?

少し脱線して、怪しい話かもしれませんが、将来的には、人間が幸せに生きていくために、幸せになる物質を脳に注入して、健康を害することなく、毎日なにもしなくても幸せに生きていくようになるかもしれません。そうすると、いいか悪いかはわかりませんが、注入するだけで人間はなにもすることなく、幸せに生きている状態になります。

人々は幸せに生きていくために、毎日行動していますが、幸せになる物質が開発されれば、なにも行動する必要がなくなるでしょう。

賛否両論はあるかもしれませんが、最終的な人類のあるべき姿の一つなのかもしれません。ちなみに、今でも、不安を軽減する飲み薬はありますが、残念ながら、健康的に長時間幸せになる薬は開発されてはいません。

社会の変化を理解して、
情報社会の生き方を知る

今までの人間の生き方や歴史を理解することが、幸せな生き方につながります。

情報社会となった現代でも、太古の昔の狩猟社会の世界に最適化された遺伝子のまま生きていくことになるため、適応しきれておらず、様々な問題が起こっています。

当然、狩猟時代に最適化しているであろう人間の遺伝子は変わっていないため、どのように生きていけば幸せかどうかは、狩猟時代、農業社会、工業社会での人間の生き方や歴史を理解し、社会の変化をを理解して、現代の情報社会に適した生き方を知ることが、幸せに生きていくことへのヒントに繋がります。

はるか昔の祖先も、朝日で起きて、日中は親友や友達と狩りや採集に出かけて、日が沈んだら、洞窟で焚き火を燃やし、採ってきた食べ物を焼きながら、家族や親友と今日の出来事を楽しく語っていたのではないでしょうか。

2.テクノロジーの進化が
「富」と「価値観」の流れを変える
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